物価が上がるということ

銀行に預けるだけでは足りない「これからの引き算」

「最近、スーパーに行くたびに合計金額に驚いてしまう」、「お気に入りのカフェのメニューが、また少し値上がりしていた」

そんなふうに、日々の生活の中で「物価の上昇」を肌で感じていませんか?

「日本の物価も高くなったなぁ」と感じるその違和感は、気のせいではありません。私たちは今、確実にお金の価値が変わりゆく時代の真ん中にいます。長らく物価が上がらなかった日本人にとってはかなり苦痛を感じる状況ですね…

では、この「物価が上がる」という現象、私たちのこれからの老後生活に具体的にどれくらいの影響を与えるか、具体的な数字を想像してみたことはあるでしょうか。

今回は、おひとり様や子なし夫婦として「自分たちの力で老後を支える」アラフィフ世代のあなたに向けて、物価上昇がもたらす未来の現実とをお届けします。少しでもその時に後悔しないように、最後までお付き合いください。

20年後の年金生活スタート時、物価は「約1.5倍」になっている

現在、政府と日本銀行は「物価安定の目標」として、【年2%の物価上昇率】を掲げています。

「毎年たったの2%なら、大したことはないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、お金の世界には「複利」の仕組みがあります。この福利というのは投資の際に耳にすることの多い言葉で、2%の上昇分もあわせてしわ寄せのように重なっていくことです。

毎年2%ずつ物価が上がり続けると、驚くようなスピードでモノの値段は膨らんでいきます。

現在50歳前後のアラフィフ世代が、本格的な年金生活に入る20年後を想像してみてください。

年2%の物価上昇がそのまま続いた場合、20年後の物価は【約1.5倍】(正確には約1.49倍)になります。

今、100円で買えているパンは150円に。今、月20万円で暮らせている生活費は、30万円出さないと同じ生活が維持できなくなる。

これが、「物価が年2%上がる」ということの20年後です。

人生100年時代、100歳まで生きる場合には「約2.7倍」に!

さらに視点を先へと進めてみましょう。医療の進歩もあり、今の50代にとって「100歳まで生きること」は決して珍しい未来ではありません。

もし、あなたが100歳まで生きる場合(今から約50年後)、物価はいったいどうなっているでしょうか。

同じように年2%の物価上昇が継続したと仮定すると、50年後の物価はなんと【約2.7倍】(正確には約2.69倍)にまで跳ね上がります。

現在の100万円が持つお買い物のパワー(購買力)は、50年後には実質的に約37万円分の価値にまで目減りしてしまう計算です。銀行口座の数字(額面)は変わらなくても、買えるモノの量が劇的に減ってしまう。これこそが、インフレが持つ「見えない引き算」の怖さです。

現役時代に「これだけ貯金したから安心」と思ってタンスや普通預金に眠らせているだけでは、100歳を迎える頃には、そのお守りだったはずの資産がすっかり痩せ細ってしまう可能性があるのです。

この物価上昇に対応するには「年2%以上」の運用益が必要

では、おひとり様や子なし夫婦の私たちが、この「目減りしていく未来」から自分たちの身を守るにはどうすればいいのでしょうか。

答えはシンプルです。物価が上がるスピードと同じ、あるいはそれ以上の速さで、自分の資産にも働いてもらう必要があります。

結論から申し上げると、この物価上昇率に対応するためには、預貯金ではなく、【年2%以上】の運用益(リターン)を出せる場所にお金を置いておくことが絶対条件になります。

「投資は損をするのが怖いから、一歩が踏み出せない」

そのお気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、今のまま低金利の銀行にお金を預けっぱなしにしておくことは、「物価上昇によって、確実に資産の価値が目減りしていくリスク」をそのまま受け入れることと同義になってしまうのです。

iDeCoという「盾」を今すぐ用意しよう

幸いなことに、現代の私たちには強力な味方があります。それが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。

iDeCoを活用すれば、掛金の全額が所得控除になって足元の税金を取り戻せるだけでなく、運用で得られた利益に通常かかる約20%の税金が「非課税」になります。※運用益込の受取額が退職所得控除以下の場合

つまり、物価上昇に対抗するために「年2%以上」の運用を目指す際、税金で足を引っ張られることなく、増えた分を丸々インフレの盾として使うことができるのです。

「物価が上がる」ということは、ただモノが高くなるということではありません。「自分のお金の守り方を変えなさい」という、未来からのメッセージです。20年後、そして100歳になったときの自分を笑顔にするために、まずは無理のない金額から、iDeCoという安心を!

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途確認してください。